悟りの段階 -7

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悟りの段階 -7

純粋な心-5. 不還向 (フゲンコウ)

 根本仏教は、「心を浄める」教えであり、実践である。

 一来果になると、欲と怒りがなくなります。肉体と心に対して執着が減ると、その分、怒りと欲が減っていきます。不還果 (フゲンカ) で、綺麗に消えます。

 不還向は、一来果で断じきれなかった、残りの3種の煩悩を断じつつある間である。

    悟りの段階は、「心を浄める」知識 (ジニャーニの知識) を得て、実践する過程。
    具体的な実践の仕方は、「八正道 (はっしょうどう)」である。
    「心を浄める」教えと「八正道」の実践を組み合わせて、四諦 (したい) という。

 四諦 (したい) は、四聖 (ししょう) 諦ともいう。諦は、サンスクリットのサチヤ (satya) の訳で真理の意味。釈迦の最初の説法に説かれたもので,仏教の実践的原理である。苦諦 (クタイ)・集諦 (ジッタイ)・滅諦 (メッタイ)・道諦 (ドウタイ) の四つ。

 このような方法で、無意識にある前提や思い込み (執着や険悪の感情や考え) を、書き換えます。この方法では、小さな成功体験を繰り返すことで、自信になり確信を持つようになります。

聖者の流れ (見道位)

     預流 (ヨル) – 聖者の流れ (見道位) に入ることで、欲界の人と天の間を、最大7回生まれかわれば悟りを開く位。須陀洹 (シュダオン) を指す。

     最大7回、欲界 (人) と天界を輪廻する。

     (1) 預流向 (ヨルコウ) – 四聖諦 (シショウタイ) を観察する段階である見道。欲界、色界、無色界の三界の煩悩を断じつつある間である。

     (2) 預流果 (ヨルカ) – 見道のそれらの煩悩を断じ終って、もはや地獄、餓鬼、畜生の三悪道 (サンナクドウ) に堕ちることがなくなる状態である。
      注記:三結 (有身見・疑・戒禁取) が絶たれている。

注記:
 四聖諦 (シショウタイ) とは、「四つのあきらかなこと。四つの真理」といった意味。
 四聖諦とは、お釈迦様がこの世を4つの理 (ことわり) に分けて考えたもの。
 四聖《ししやう》とは、仏 (ホトケ)・菩薩 (ボサツ)・縁覚 (エンガク)・声聞 (ショウモン) の総称。

    四聖諦 (四つの真理)
     1.苦諦 苦に関する真理 (人生は苦である)
      「生老病死」の四苦に、「怨憎会苦、愛別離苦、求不得苦、五蘊盛苦」を加えて、八苦という。
     2.集諦 苦の原因に関する真理 (苦の原因は妄執である)
      仏教で見返りを求めない愛のことを「慈悲」という。
     3.滅諦 苦の滅に関する真理 (妄執を滅すれば苦はなくなる)
      原因の渇愛 (欲望・執着) をなくせば、苦はなくなるという。
     4.道諦 滅する方法に関する真理 (苦しみの止滅にいたる道が八正道である)
      「苦諦」人生は苦である。「集諦」苦は欲望から生まれる。
     「滅諦」欲望を滅することで、苦をなくすことができる。「道諦」その方法は、八正道だと説く。

     一来 (イチライ) – 人と天の間を、1回往来して悟りに至る位。斯陀含 (シダゴン) を指す。

     一度だけ人として輪廻する。

     (3) 一来向 – 四聖諦を観察することを繰返していく修道の段階。欲界の修道の煩悩を9種に分類したうちの、6種の煩悩を断じつつある間である。

     (4) 一来果 – その6種の煩悩を断じ終った位。
      注記:三毒 (貪《トン》・瞋《シン》・癡《チ》) が薄まっている。

     不還 (フゲン) – 欲界には再び還らず、色界に上って悟りに至る位。阿那含 (アナゴン) を指す。

     欲界 (人) 及び天界には再び還らない。

     (5) 不還向 – 一来果で断じきれなかった、残りの3種の煩悩を断じつつある間である。

     (6) 不還果 – その3種の煩悩を断じ終った位。
      注記:五下分結 (三結 + 貪《トン》・瞋《シン》) が絶たれている。
      五下分結とは、欲界へと縛り付ける「5つの束縛」。

 不還果は死後、色界という天界の最高位である「浄居天」に生まれ変わって、そこでの生命が終わった後、自動的に涅槃に至る。二度と転生しないので「もどらない」という意味の「不還」です。

     不還果は、浄居天という色界の天界に転生して神となり、そこでの寿命が終えた後に涅槃に入る。


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